2015年4月3日金曜日

うつになったら「考えごと」をやめる 1


うつ病になったら「考えごと」を極力やめなければならない。
「良くない・ムダな考えごとを」ではなく「考えごと全般、考えごとそのものを」である。

話の順序として、まず「考えごと」はどんな姿なのか考えてみたい。

まず形としては、「考えごと」というものはムービーに限りなく近い形態をしていると思う。淡い映像音声のようなもので認識されているはずだ。

そして内容については、それらは自分以外の誰かの見解や思惑を追いかけるものが多いのではないだろうか。個人差があるとは思うが、かなりの頻度で「他者の内面を想像」していないだろうか。

「他者」の範囲は、友人や知人、果ては会ったこともない者・架空の人物にまで及ぶ。
「私の考えごとの主人公は私だろう」というのは思い込みであり、われわれの内面は想像以上に他者の気持ちへと遠征しがちなのだ。

健康な人にとってみれば、それは問題ない行為だ。
しかし考えごとは本来、上記のように「主体を明け渡す」という側面が強い行為である。
この点をうつ病患者はよく認識しておく必要がある。

つづく。



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