2015年4月11日土曜日

「考える」生活から「感じる」生活へ


うつ病改善の道のりは自分の身体をしっかり感じなおす道のりだ。
それは、考えごとを最小化する道のりとも言える。

前回述べたが、うつ病では「考えごと」自体が体調悪化の原因になる。
このことは、ほぼあらゆる行為が体調悪化の原因になりうることを意味する。
何らかの「考え」に基づかない行為は殆どないからだ。

なのでうつ病になったら極力、全活動を休止したい。
できる限りスイッチをOFFにしまくる。
「何もしない」をめざし、瞑想的な過ごし方に専念するのだ。

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瞑想に取り組む上で私が重要だと感じることを改めて記したい。


● 何をするか
深呼吸しながら、
・「今の身体の感覚」を感じる
・「頭に浮んだ場面(過去など)における、その時の身体の感覚」を思い出す
 
● 注意点
1 どの場面を扱うかは思いついたままでよい(神経質になるのが最もよくない)
2 なるべく全身の感覚を「同時に」思い描く
3 「目」に入れていた力の再現を忘れない
4 他者を意識することよる内面の力みも探る
5 深呼吸をキープする

● 解説
・2の「全身を同時に」は慣れてきてからの目標。はじめは一箇所ごとに感じることに慣れることからでOKだし、数か所だけでもよいだろう。ガンバり過ぎないこと。
・3の「目」の力みは見落としやすい。目にどんな力が入るか。何を見ていたか。
・4意識する他者により、内面に生じる感触(力み)の違いにも注目してみる。

(身体を感じるということがピンとこない場合は、スローモーションの記事も参照頂きたい。)


ちなみに上記のワークは健康な人がやってもメリットがある。
内面が整い、集中力や感情バランスなどが改善するはずだ。


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余談だが、私の考えでは上記を高度に進めていくとブッダが言った「悟り」に通じる。
悟りの境地、それは人間が生まれて物心がつく前、情報による影響をまだ受けていない状態と同じものだと私は思っている。
つまり「悟り」とは先へ進むことではなく、元に戻すことである。

そのように想像の羽根を広げるのは楽しいが、この先を語り尽くすことは私の能力や割ける労力を明らかに超えるため、この辺で切り上げたい。



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